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プロがお答え!テレビを買う前に知りたい5つの素朴なギモン

テレビを買う前にぜひ見てほしい!All Aboutテレビガイドが疑問にお答えします!

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4K放送元年に遅れるな! 2018年は、テレビ界にとって節目の年

2018年はテレビの大きな節目の年になります。待望の4K/8K放送が12月1日からBSで始まるのです。現状の4K放送は、有料のスカパー・プレミアム4K総合チャンネルと4Kお試しチャンネル(無料)に限られ、スカパーと契約し4K受信チューナーを設置しないと見ることができません。本放送が始まれば、東京五輪を前に多彩なプログラムで私達を楽しませてくれることでしょう。4K放送元年に向けてテレビの買い替えを検討中の方に2018年版テレビの選び方をお教えします。

初めに断らないといけないのは、現在販売されているテレビは価格に関わりなく4K/8K受信に対応したチューナーが搭載されていません。本放送が間近にならないと4K/8K本放送の細かい技術仕様が決まらず、現時点でテレビメーカー各社が4K 受信用チューナーを設計できずにいるためです。

したがって、UHD BDやネットワーク経由の4K映像は現在でも見られますが、現在販売されている4Kテレビで2018年以降4K本放送を見るためには、本放送開始前の2018年夏から秋に発売される受信チューナーを購入しHDMIで接続するなど、機能の追加が必要です。そのことをご承知置きいただいて話を始めましょう。まず、テレビの方式から。

プロがお答え!テレビを買う前に知りたい5つの素朴なギモン

ギモン1  液晶方式と有機ELってなに?

薄型テレビには液晶方式と有機EL(OLED)方式があります。液晶方式がバックライトを持つのに対し、有機ELはダイオードを敷き詰めたエレクトリックルミネッセンスパネルが自発光し、コントラストと色表現で液晶方式に勝ります。バックライト不要のためパネルを非常に薄く軽くできる点でテレビの進化形といえるでしょう。大画面テレビ用有機ELパネル生産は現時点でLGエレクトロニクス一社に限られ、日本のテレビメーカー三社がLG製パネルを使用しています。数々の優れた特長からシャープを除くテレビメーカー各社の4K大画面ハイエンドは有機EL方式に置き換わりましたが、日本国内のテレビ出荷統計で有機ELテレビは金額で4%、台数ベースで1%を占めるに止まります。

一方の液晶方式は液晶パネル、バックライト、受信チューナー、映像エンジン(電子回路)、オーディオで構成され、中心デバイスの液晶パネルは韓国、台湾、中国、日本のシャープが代表的生産メーカーで、日本のテレビの多くに韓国や台湾製のパネルが使われています。

液晶方式を買う際に注意したいのは、VA方式とIPS方式の二種類のパネルがあること。外見から区別が付かず、カタログにも小さくしか謳われていませんが、両方式は大きな違いがあり、どちらを選ぶかはテレビ選びのポイントの一つです。両方式の違いは液晶分子の配向(敷き詰める方向)の違いで、VA方式パネルを採用したテレビは解像感とコントラスト性能に優れるが水平視野角が制限され、見る位置が画面中央から左右にずれていくと映像が次第にぼやけていきます。一方のIPS方式パネルを採用したテレビは水平視野角が広くセンターから外れても見やすいですが、コントラストがVAに比べて甘く黒が沈み切りません。

パーソナルあるいはカップルで画質に拘るならVA方式、ファミリーがリビングで見るならIPS方式をお薦めします。同じメーカーが両方式のテレビを生産している場合も多く、必ず販売員に確認することをお薦めします。

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ギモン2 「8K」、「4K」、「2K」ってなにが違うの?

テレビの性能の第一の指標が画面解像度です。8K(7680×4320画素)、4K(3840×2160画素)、2K(フルハイビジョン 1920×1080画素)、ハイビジョン対応(水平解像度1440、720)の主に四種類があります。8Kテレビはシャープ一社に限られ今回は除外します。

プライベートルーム用に購入するなら、2Kあるいはそれ以下という選択肢がありますが、リビングで家族が見るなら、2018年以降の放送の状況を考え4K解像度の製品を買うことをお薦めします。また、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応していることもポイント。明暗の表現範囲を広げ、肉眼の目視感覚に近づけた画期的な機能で、4K放送にHLG(ハイブリッドログガンマ)という形で採用される見通しです。

40V型以上の大画面に関するかぎり、国内テレビメーカー各社の製品はほとんど4Kですが、注意しないといけないのは、近年「低価格4Kテレビ」が販売業界に進出していることです。それでは、4Kテレビと低価格4Kテレビはどこが違うのでしょうか?

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ギモン3 同じ4Kでも、価格がバラバラなのはなぜ?

テレビの2017年のトピックが「低価格4Kテレビ」の台頭です。液晶方式はR,G,Bの三つのサブピクセルの組み合わせで一画素を構成します。R,G,Bの発光の組み合わせによってさまざまな色を描き、R,G,Bが同時に全発光すると加色混合で白を表現します。低価格4KテレビはW(白)のサブピクセルを新たに設けR,G,Bと置き換えることで構造を簡素化しつつ、液晶方式でコストが掛かるバックライトを簡素化することができ、オーバーオールでコストダウンできます。

しかし、スペック上は同じでも、映像をよく見ると本来の4Kとの違いに気付きます。低価格4Kテレビは、色の表現範囲が制限され、Wの存在がモノを言う明るい場面で遜色ありませんが、映像の彩度の高い(色が濃い)シーンで暗い沈んだ色になります。R,G,B,Wの画素配列がランダムなので、グラフィックの図形を入力した場合、縦線が真っ直ぐでなく微妙なギザギザが見られます。低価格4Kテレビは昨年までLGエレクトロニクスの製品に限られましたが、現在は日本メーカーも採用しています。現時点ではリアル4K解像度の製品を買うことをお薦めします。

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ギモン4 悩ましいテレビのサイズ選び。やっぱり大きいほうがいい?

テレビのサイズ選びの目安の一つが「適視距離」(見やすい距離)です。画面の Height(縦寸法)を基準に、テレビから視聴位置まで2H~2.5H以上の距離が取れれば大丈夫、といわれています。代表的なインチサイズから算出した適視距離は以下になります。

40V 100~125cm
50V 124~155cm
55V 136~170cm
65V 178~222cm

最大サイズの65V型が六畳間(273×364cm)に収まるわけです。しかし、テレビは適視距離で見ないといけないわけではありません。適視距離イコール最短距離なのです。少しでも大画面を売りたいメーカーの商売心が伺えます。映像が消えているときのテレビはサイズが大きいと結構うっとうしいものです。家族の人数や家具のたてこみ方でも条件が違ってきます。私がいつもお薦めするのは、購入の前にテレビの寸法の型紙を作ってみて、実際にお部屋に置いてシミュレーションしてみることです。テレビに限らず何事もバランスが肝心です。

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ギモン5 ネットで買う時にチェックするポイントや商品説明を読むときの注意点は?

ここまで、テレビの性能の尺度の第一が画面解像度であること、話題の有機ELは大画面ハイエンドに限定されること、液晶方式にもVAとIPSの二方式があること、4Kにもリアル4Kとサブピクセルを合理化した低価格4Kがあること、等々をお報せしてきました。これらを知っておけばまず大丈夫ですが、意外な盲点が「設置」です。

テレビ本体を支持し直立させるスタンドの形態は様々で、デザイナーの独善といえるようなものもしばしば見られます。大画面テレビを買ったのはいいが、支持位置が画面両端にあって既存のテレビ置き台(ラック)の幅をはみ出してしまい乗らなかったという、笑えない実例があります。スタンドが中央にある形式なら後ろに広がって本体を支えるタイプかあるいは前方にせり出して支えるタイプか、左右二カ所で支える形式なら脚の取付け穴が外側と内側に複数設けられているのかも確認しましょう。

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(著者プロフィール)大橋 伸太郎さん
著者
All Aboutテレビガイド。オーディオ・ビジュアルの専門誌「AV REVIEW」編集長を長く務めた後、日本初の定期刊行ホームシアター専門誌「ホームシアターファイル」を刊行。その後、評論家として独立。現在はオーディオビジュアルとホームシアターのオーソリティとして活躍中。講演や全国系新聞での執筆やテレビ出演なども多い