山形県にとって、さくらんぼは特別な存在です。その生産量は、全国75%！山形県からは毎年約14,000tを出荷し、「さくらんぼといえば山形が本場」というイメージが定着してきました。

これだけのシェアを誇り、美味しいさくらんぼを収穫できる理由は、山形の地形にあります。盆地で、日中があたたかく、夜がある程度冷え込むため、寒暖差があり果実の甘みがぎゅっと濃縮されるんです。

そして雨が少ないのもポイント。水分をたくさん吸うと、実が割れてしまったり、水っぽい味になってしまうからです。

そんな自然のなかで、生産者はさくらんぼを我が子のように大切に育てます。

一粒一粒を大きくするために余分な実を取り除いたり、雨避けテントを設置したり、日が当たるよう実のまわりの葉を輪ゴムで結んだり…手間を惜しまず育てることで、立派なさくらんぼが実るんです。

山形県には多数のさくらんぼの木があり、市民はその成長で季節の移ろいを感じます。さくらんぼが店頭に並ぶ様子は、夏が訪れる合図です。

ぜひご自宅で、そして贈り物として、初夏の味覚をお楽しみください。

さくらんぼは温度差に弱いので、届いたらすぐにお召し上がりいただくことをお勧めします。

そして本来の美味しさを引き出すには、常温でぜひ。この100年近い歴史に想いを馳せると、一粒味わう喜びもひとしおです。